インラインスケート基本解説(加重とエッジ)


私の思い込みで構成されている部分が多いのでご注意ください。
ご指摘歓迎です。

▼加重について

2つの加重
インラインの練習をするにあたってバランス感覚がまだ不十分なうちは、日常生活ではまず意識することがない
二つの重心のかけ方を考えながら練習してください。

(1)脚 重心。バランスの中心。

上下
膝と足首を曲げて重心を低くというのは、全体的に共通してます。
ただ、膝を使って加重、抜重といった動きもあります。


前後
直進中
前足加重、後ろ足加重の比率。


左右
転回中
の、内足加重、外足加重の比率。

(2)靴底 足の裏でのウエイトの置きかた。

前後

後退時
前輪寄りの加重

前進時後輪寄りの加重
左右

インエッジ
時の足の内側寄りの加重でウイールが内側に傾いている状態

アウトエッジ
時の足の外側よりの加重でウイールが外側に傾いている状態

垂直方向
に真っ直ぐに乗るセンターエッジは地面に垂直に立っている状態。



▼アウトエッジ これで「脱初心者」・・・とまでは言いませんけど。
トリックではありませんが、私が勘違いをしていた感覚と合わせて解説します。

足を交えるような状況になると、次第にその重要性が身に沁みてきました。
フォアードクロスや、バッククロスも足の長さがある人はともかく、
このアウトエッジ無しには、かなりきついものがあると思います。

インラインをはじめた頃、私のアウトエッジに対するイメージはパラレルターンのように
頭からウイールの先まで体ごと外側に傾いたアウトエッジでした。

しかし、実際は上体が真っ直ぐになっていても傾いた状態をつくります。

真っ直ぐに立っている状態で足首だけを横にひねってアウトエッジを作ってみましょう。
アウトエッジというより足首の横ひねりという方が直接的な表現ですね。
ヒール履いてて足でもくじいたようなその姿は意外と安定しているのです。

これ以上曲がらない状態の足首と、アウトソール(外側)に押しつけられた足
足元からしっかりと体をつかまえているからです。
さらに、がに股の私の場合、弓のように反った足と曲がった足首が微妙に釣り合っています。

軸足をこのアウトエッジにしたまま、反対の足でいろんな状態を作ってみてください。
この靴の外側に乗った感じを意識することで様々なトリックのモーションを大きく
安定させることが出来ます。

大蛇等のトリックの最中を写した写真では、「すいません、足折れてるんですけど・・」
と言いたくなるくらい、達人の足首の方向や角度は常識をはずれています
この状態を軸足にして回転動作を行うと安定したり、次への動作がスムーズになったり
ハイヒールを履いても足を挫きにくくなる(嘘)といったメリットがあります。(多分)

もちろん、軸足をまっすぐにして行うメリットも多くあります。

さらにフォアードクロスでは踵寄り、バッククロスではつま先寄りのアウトエッジを意識しましょう。
切れが深く、鋭くなります。(疲れるけど・・・つま先や踵で立っているようなもんですからね)


このアウトエッジを多用する為に、丈夫で安心して加重できるハード系のシューズが好まれる理由があります。
また、ソフトブーツではハード以上に深いエッジを作る事が可能です。

 


▼基本姿勢

そのスケート靴をはいて「う●こ座り」って出来ますか?

その靴が単純な作りのものだったり、スキーのオフトレに向いたハードタイプでは足首が前に曲がらない物があります。
私が最初に買った靴などは、やはりそういうもので試してみると、その姿はまるで見えない便座に座っているようでした。
初心者にはやっぱり足首が曲がるものが有り難いです
これさえ守ればずいぶん安定しますから、そうやって足首をしっかり曲げる癖と感覚を自分の足にたたき込みます。

始めは普段使わない筋肉と恐怖感から足腰がふらつくと思います。
横に蹴る筋肉なんて歩く時にはあまり使いませんしね。
それに普段運動をしていないと、最初の頃はなにかと体が固いかもしれません。
不慣れ故、変なこけ方をすることもありますので十分な準備運動とストレッチを。
私はつき指をしてしまった程度ですが、変な間接が増えることもあるそうですから。

▼お尻を守ろう
初めてスケートをする方にが一番恐れる後ろへの転倒(尻もち)。
先日も見物していた人に「お尻のプロテクターはないの?」と聞かれましたが、その気持よく分かります
僕も初日はマンションの廊下で、お尻にクッション挟んですべりましたから。
でも、すぐに必要性が薄くなるのもお尻なんですよ。( 尾てい骨の保護等、ある方が良いのでしょうが )
というのも、きちんとした姿勢ができていれば普通の状態では、なかなか後ろには転ばないのです。
だから、ヒップパッドが不要になる姿勢のマスターを当初の目的とします。
後ろごけを恐れる方にはトレーナーでも腰(お尻)に巻いてあげることで気休めでも恐怖感を取り除けます。


▼小脳を活性化させよう

最初のうちは、加速に合わせて重心を釣り合わせることが下手なので自然体も疲れますが
小脳がバランスを覚えてくれると、前後の不要な力はなくなります。
その日のうちに、そこまで行くのは無理かもしれませんが、数回(数日)で身につきます。
そして、それは一生モンです。僕が元ローラースケート族に打ちのめされたように。

▼滑る感覚に慣れよう

一番初めは両腿に手をおいて、その手を絶対離さないように滑りましょう。
これなら尻モチもありませんし、重心が低くて安心です。

腰が引けた状態のMさん
知っている範囲の人は腰が痛くなるのか、早く背筋を伸ばして滑りたいのか
少し滑った時点で、すぐに起き上がってしまいます。

しかし、起き上がって滑り出しても、腰が退けているので見た目にもスマートではありません。
また、腰が退けているので滑っている時に10歩に1回は後ろに転びそうになって、スマートな滑りへの
回り道となっているようです。

背筋を伸ばすのはいいですが、その状態で膝にタッチできますか?
滑りながらも、コースの中間あたりで毎回手を当てて確認してください。

▼基本姿勢の刷り込み
きちんとした姿勢
とは、しつこい様ですが足首と膝が十分に曲がって重心が低くなった状態です。
慣れるとこれが自然体となるのですが、初日はそうは行きません。
足首を曲げようと意識するとスネや腿が痛くなって(疲れて)すぐに立ち上げってしまいます。
こうなると、尻もちの保証はできません
太腿が疲れるのは、重心が後にあり空気椅子のようなイメージで体を支えているからです。
足首(スネ)が疲れるのは上半身が倒れ重心が前にあるからです。
胴体(重心)が前足の上にあるように、低速時は背筋を伸ばして
この基本姿勢が、自然になるように意識しましょう。